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タサン志麻はフランス料理に葛藤!たどり着いた天職は神業家政婦の秘訣の道

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こんにちは(こんばんは)!

今回ご紹介するのはタサン志麻(たさん しま)さん。

有名レストランの料理人から家事代行スタッフに転身し、いつしか「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになりました。


出典:タサン志麻さんInstagram

2017年2月に
『沸騰ワード10』

2018年5月に
『プロフェッショナル 仕事の流儀』

2021年2月に
『沸騰ワード10』などメディア出演や

数多くのレシピ本を出版。

タサン志麻さん「伝説の家政婦・料理人」としてテレビや雑誌に引っ張りだこですが、料理の道に進んでからの17年間は目指すキャリアが見つからず「ずっと苦しかった」と振り返っています。

フランス料理の道を極めるべくなぜ葛藤していたのか?

家政婦を通じて、たどり着いた本当にやりたい仕事に出合えたものとは?

天職、神業家政婦のタサン志麻さんを探っていきたいと思います。

タサン志麻さんはフランス料理の道に

タサン志麻さんプロフィール
本名:タサン志麻(たさん しま)
旧姓:岩崎 志麻(いわさき しま)

1979年生まれ

山口県長門市出身

山口県長門市立向陽小学生
山口県長門市立深川中学校
山口県立大津高等学校
(現:山口県立大津緑洋高等学校)

大阪あべの・辻調理師専門学校
及び
辻調グループフランス校卒業

フランス料理の道
タサン志麻さん
公務員の父親と看護師の母親のもとに次女として生まれ、2つ上のお姉さんがいらっしゃいます。

共働きの両親の代わりに面倒をみてくれた、料理好きのおばあちゃん。

そして料理好きの母親が幼少期から包丁を持たせてくれて、姉と一緒に料理に親しむ環境で育ち、小学校に上がる頃には、簡単な食事の準備はできるようになっていました。

タサン志麻さん、好きなことには一直線で性格を表すようなエピソードとしては、坂本龍馬が好きで手作りのバレンタインチョコレートを作り京都霊山護国神社に手紙を添えて送ったりしました。

マイケル・ジャクソンも大好きで、彼が亡くなったときはあまりのショックにショック性の胃けいれんで倒れ、救急病院に運ばれその後、美容院へ行き「マイケルと同じ髪型にしてください」と言ってパーマまでかけ1年間毎日手を合わせて泣いていたといいます。

好きなことには一生懸命で物事をとことん突き詰めるタイプ。

※音が出ますので音量に注意して下さい
タサン志麻流 スパイス オブ ライフVol.3
スパイスで楽しくなる


出典:ハウスcookingチャンネル

大阪あべの・辻調理師専門学校でフランス料理に出会い、美味しさと美しさに、感動しました。

必死で勉強し、辻調グループフランス校の実地研修となる研修生に選ばれ1年後の19歳でフランス留学。

フランスの有名な三ツ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」で修行し1999年辻調理師専門学校及び辻調グループフランス校卒業。

タサン志麻さん、20歳で帰国し上京して4カ月後、老舗の名店フレンチレストランに頼み込んで働かせてもらい、お店初の女性コックになりましたが迷いが生じて3年で退職。

その後
業務用のタレやソースを開発する食品メーカーの研究室で1年半ほどアルバイト。

次に
高田馬場のカジュアルなフレンチビストロでオーナーシェフと二人三脚で営むこと10年、やはり、迷いが生じて手紙を置いて逃げるように辞めてしまいました。

タサン志麻さん
料理人になってほぼ15年、もう一度フランスの家庭料理を極めるためにフランスへ行こうとするも、生活費以外のお金をすべて勉強に注ぎ込んでいたため貯金がありません。

折角ならフランス人の多いところで、コネクションも作ってお金を貯めようと多くの在日フランス人が働く焼き鳥店でアルバイトします。

その店で語学を学ぶために来日していた15歳下のフランス人のロマン・タサンさんと出会い、結結婚して妊娠し、フランス行きは断念。

タサン志麻さん35歳アルバイトで、夫は20歳の学生ですから何より自分たちの生活が最優先でした。

そこで
2015年(平成27年)の暮れ、日本で暮らすフランス人の家庭に「何かできるかも」と自分のペースで働けるよう家政婦として仲介サイトの家事代行マッチングサービスに登録しますが、タサン志麻さん「私は何をやっているんだろう」と悩みは募ります。

はてさて
フランス料理の道はどうなってしまうのでしょう・・・

タサン志麻さんはフランス料理の道に葛藤!

タサン志麻さん、有名店やビストロで懸命に腕を磨き、大好きなフランス料理をとことん追究し、洗練されたフランス料理を手がけ、シェフになって自分のお店だって持てたハズなのに、なぜ料理店を辞めてしまったのでしょう。

何かが違っていたのです。

自分のつくりたいフランス料理
自分の求めていたフランス料理とは何かが違うという、謎めいた違和感で膨らんでいました。

日本のフランス料理店は子どもは入店できない、すべての人が気軽に楽しめる料理ではない気がして「私の作りたい食卓とは違う」と疑問や堅苦しさを感じ葛藤していました。

当然、共に働く仲間が目指しているのは、華やかなフランス料理の世界でレストランで働く人の最終的な目的は「やっぱり自分のお店を持つこと」タサン志麻さんはそう思えなかった、目指すところが違っていたようです。

タサン志麻さんが思い描いていたのは、フランス校にいた19歳の時のフランスの食卓は、家族で囲み、にぎやかで会話を楽しみながら、ゆっくり食事してみんなで笑う食事を楽しむ温かい光景。

『どうすれば、フランスの「温かい家庭料理」ができるのだろう』という思いは料理店で働いていても分からなかった迷い。

「本当に作りたい料理は別にあるのかもしれない」と葛藤し続け、タサン志麻さんが追い求めているフランス料理は「華やかなレストランの料理」とは違う、家族でほのぼのと団らんする「シンプルだけど味わい深い素朴なフランスで食べた家庭料理」だという事に気付いていったといいます。

タサン志麻さん曰く「私はシェフを目指せなかった落ちこぼれです」と語っていますが、誰よりもフランスを愛してフランス料理を勉強ししているにもかかわらず「家庭料理」を提供する場所が見つからなかっただけではないでしょうか。

タサン志麻さんのたどり着いた天職は家政婦の道

タサン志麻さん
結結婚し妊娠して2015年(平成27年)の暮れ家事代行のマッチングサイトの
「タスカジ」でアカウント名「志麻」として登録。

年が明けて、流産してしまいましたが仕事を続けました。

タサン志麻さんの依頼の中心は掃除で両親にも友達にも「家政婦になった」とは誰にも言えず、こっそり仕事をする日々でフランスまで料理の勉強に行ったのに「私は何をやっているんだろう」と当初はジレンマを感じていました。

依頼内容から「掃除」を外し
「料理」
「作り置き(料理)」
「買い物」と料理関係に絞った結果、得意の常備菜作りの「作り置き」の依頼が多くなり仲介サイトで好評価の投稿が増えていきました。


出典:タサン志麻さんInstagram

お惣菜にフランスの家庭料理を加えると「おいしい、おいしい」と依頼主の喜ぶ顔に幸せを感じ、忙しい家庭にはゆったりした時間を提供できる事になりました。

これこそがタサン志麻さんが目指していた、家族でゆっくり楽しむフランス料理で「私は、フランスで学んだことを今、形にできている。これがやりたかったんだ」と確信し17年間さまよって探し続けてきた答えがみつかりました。

1年足らずで契約顧客数ナンバー1になり天職の家政婦「伝説の家政婦・料理人」の誕生です。

タサン志麻さんの神業家政婦の秘訣

タサン志麻さんの評判となった、つくり置き料理の依頼が殺到する秘訣はテレビ出演の影響もありますが、プロの料理人という肩書きと本格的なクオリティの高い料理です。

フランス料理だけでなく和洋中もお手のもので、特徴は調理器具や調味料も一切持ち込ず依頼家庭の冷蔵庫にある食材だけを使い、家族構成や好みに応じた料理が人気でどんなキッチンでも、3時間で15~16品の1週間分の料理を仕上げてしまいます。

つくり置き料理ですから、時間が経っても手軽に美味しく食べられるよう独自の工夫がされています。

タサン志麻さんの天職ともいえる神業の仕事ぶりが多くの人の感動を呼び書籍出版の話も舞い込み「予約が取れない伝説の家政婦」としてメディアから注目されるようになりました。

おかげさまでと私が言うのも変ですが「現在スケジュールが埋まっているため
家事代行の新規受付は停止しております」とのことで残念です。

タサン志麻さん、それから自信を持って「家政婦です」と言えるようになり
家政婦になって世間の生活を知ることで気づいたことがたくさんあり、食事時間をぜひ大切にしてほしいと願っています。


出典:タサン志麻さんInstagram

ちなみに、お子さんも2人誕生しています。

タサン志麻さんのまとめ

タサン志麻さんは、フランス料理に魅了されフランスで、ながらも修行し老舗のフランス料理店やカジュアルなフレンチビストロ店で腕を極めるものの「本格フランス料理」と「フランスの家庭料理」とが迷いのループになりフランス料理の道に葛藤していきます。

求めていたのはみんなが喜ぶ本場フランスの素朴な家庭料理。

結婚を機にたどり着いたのが家政婦の道でその転機こそが「そこにあった憧れた世界」

フランスにて

出典:タサン志麻さん

フランスの素朴な家庭料理が再現され、フランス料理の魅力となって温かさや感動を伝えタサン志麻さんの「予約が取れない伝説の家政婦」が誕生しました。

「料理研究家になりたいわけではなくフランス料理の魅力を伝える家政婦として働き続けたい」と頑張っています。

タサン志麻さんのフレンチのポイントワザ

「オーブンで肉を焼くだけとか、ワインやコンソメで肉や野菜を煮るだけとか実は手軽で子どもと遊んだり、洗濯物を畳んだりなど鍋を火に掛けている間は、時間の有効利用ができのがポイントで、しっかりと煮込んだフレンチの料理は、冷凍にしても味が変わりにくいので作り置きに適しています。」との事。

テレビ出演や料理本などの執筆の依頼が後を絶たず、食品メーカーや各自治体からは新商品や町おこしのためのレシピ開発の依頼があり、「つくりおきマイスター養成講座」という、タサン志麻さんの料理教室も盛況で忙しい毎日です。

家事代行の予約ができないのが、非常に残念ですがひとりでも多くの人に笑顔が届くよう活躍されることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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