ウクライナやロシアが険悪な状況で世界が歪んでいます。
ウクライナ南部ヘルソン州ヘニチェスクで2月24日に、武装したロシア人兵士の前に地元のオバサン風の女性が立ちはだかり、ヒマワリの種を渡した様子が撮影されました。
危険極まりない行為は、ウクライナ女性の平和を象徴する願い、兵士もまた「事態をこれ以上悪くしたくない」と繰り返した映像が話題になりました。
ウクライナの女性「ヒマワリの花で未来も平和に」
BBC World Service はイギリスの公共放送です。
BBC News Japan
武装したロシア兵の前に地元のウクライナ女性が立ちはだかり、「あなた誰、何しに来たの」と詰問する様子が撮影されました。
場所はヘルソン州ヘニチェスク
生々しい約1分間の緊張のやりとりです。
女性
「あなた誰」
「演習ってなんのこと、ロシア人なの？」
「ロシア人なの？」
兵士
「ええ」
女性
「いったいここで何してるの」
兵士
「話をしてもどうにもならない」
女性
「占領軍ね!ファシスト！」
「私たちの地元にきていったいなんなの」
「なんで武器をもってここに来たの」
兵士
「我々は・・・・」
「・・・」
「誰がそんなことを・・・」
女性
「この種を持っていきなさいよ」
「あんたがここで死んだ時そこからヒマワリが生えるように」
兵士
「そうか」
「話をしてもどうにもならない」
「事態がこれ以上悪くならないようにしましょう」
「頼みます」
女性
「私たちが事態をこれ以上悪くするってどういうこと」
兵士
「事態がこれ以上悪くならないようにしましょう」
女性
「あんたたちみんなこの種をポケットに入れてよ」
「種を持っいってよ」
「あんたたちは種を持ってここで死ぬんだから」
「私たちの土地にやってきて」
兵士
「わかった」
「聞くだけ聞きましたよ」
女性
「わかってるの？あんたたちは占領軍だ」
兵士
「わかった」
女性
「あんたたちは敵だ」
兵士
「そうか」
女性
「この先あんたたちは呪われる」
兵士
「そうか」
女性
「そうだよ」
兵士
「ここまでだ、いいか、よく聞いて」
女性
「聞いたよ」
兵士
「事態が来これ以上悪化しないようにしよう」
女性
「悪化しないようにって」
「呼ばれてもいないのにやってきたのはあんたたちでしょ」
蛮勇、勇敢であると称されていますが、一番危険な状態です。
白いニット帽をかぶったウクライナ人女性の真摯な訴えと、ロシア兵士の「事態がこれ以上悪化しないようにしましょう」という、兵士が望んでないという気持ちがわかるやりとりは、胸が痛みます。
危険な状態であるコメントがたくさん見られました。
非戦闘員に危害を加えないという戦時国際法を忠実に守ったのでしょう。
ただ、兵士もゲリラの奇襲を警戒して、民間人に見えても攻撃や威嚇を加えてくる恐れがあると思うので、真似しない方が良いと思います。
ただ、この女性はとても勇気がありますね、
武装する兵士にこうやって立ち向かえるなんて。
でも命を一番に考えて欲しいとも思う。
それに、このロシア兵士も好きでここに立っている訳ではない。
殆どの兵士は仕方なく命令に従っていると思う。
愚かな指導者のせいである意味とても可愛そうだ。
婦人の言葉に申し訳ないと思っているかも知れないし、自分の命だって保証されている訳でもないのだ。
何か行動を起こすという意味では重要なことでしょう。
違う兵隊に同じことをしたら 今度は無事で済むとは限りませんよ
世界に拡散されたのだから 直接行動はやめましょう。
ウクライナの女性は平和の種を兵士に託した
ウクライナは世界で最もヒマワリを生産する国で、キエフ郊外に黄色一色に広がる壮大なひまわり畑を見ることができます。
遙か地平線まで続くヒマワリと真っ青な空が交わって果てしなく広がっています。
そのヒマワリの黄色と空の青色がウクライナの国旗。
正確に言うと青は空で、黄は大地を染める小麦と農業を表しています。
ウクライナ国旗
ウクライナひまわり畑
ロシアと西洋の文化交流が盛んになって、もとはロシアからウクライナへとヒマワリ栽培が広がったのです。
日本からは8千km以上離れているウクライナは、目を覆う惨状が続々と報じられる中、ヒマワリの種を兵士のポケットに入れる女性の姿が話題になりました。
平和のひまわりの種を兵士に託し、ウクライナのひまわりは今後どこから咲くのだろう・・・
世界が平和でありますように・・・
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