2月だけ日数が少ないのは?閏年は4年に1度ではない!?暦の話

公開日: : 最終更新日:2020/03/01 生活

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閏年は

必ず4年ごとではありません。




暦は

400年に3回、閏年をなくすことで

調整しています。







2月だけ28日しかない



太陽の動きをもとにした暦を「太陽暦」と呼び

太陽暦の1種である

「グレゴリオ暦」にもとづいて私達は生活をしています。

現在使われている暦は

古代ローマの暦がもとになっています。

2月だけ

28日しかないのも、閏年も

古代ローマの1年は

現在の3月にあたる月から始まり

2月が1年の最後の月だったためです。

1年、12ヶ月を

定められた日数で割り振っていくと

1年の終わりの月の2月が

28日間しか残りませんでした。

閏年も

最後の月である2月を調整する月にしていたためです。

その後

暦の改良があり2月は29日となり

またその後

2月から1日減らされたりとか

28日間しか残らなかったりとかで

2月は28日となり

帳尻合わせの2月として使われてきたようです。



太陽年



1日の長さ、1年という長さは

地球が太陽の周りを回る動きによって決まっています。

太陽が

春分点を通過してから、再び春分点に来るまでの時間

(地球が太陽の周囲を一周する時間)を

太陽年(回帰年)と言い

1太陽年は

約 365.242189 日です。

2013年 年央値(天文年鑑2013)では

 365日 5時間 48分 45.179 秒

 = 31556925.179 秒

 =約 365.24218957 日

2019年 年央値(天文年鑑2019)では

 365日 5時間 48分 45.147 秒

 = 31556925.147 秒

 =約 365.2421892 日

惑星からの引力などにより

太陽年の長さは少しずつ短くなっています。



閏年



暦において

日数や月数に特別な増減を設けていない年を

「平年」と呼び

「閏(うるう)」は

平年よりも日数や月数が多いことで

暦と季節とのズレを調節するために入れられます。

通常、平年の1年は365日で

4年に1度、

2月末に1日を追加して366日とするのが

「閏年(うるうどし、じゅんねん)」で

2月29日は「閏日」と呼んでいます。



閏年挿入



閏年がなかった場合、

年を追うごとに季節と暦がズレていってしまいます。

天文上の1年は

約 365.242189 日で

暦の1年は365日だからです。

2019年値を基にすると

地球が太陽の周囲を一周する1年の長さの

1太陽年は、

約 365.2421892日で

暦の1年は365日ですから

 約 365.242189日 - 365日

 = 0.242189日 

つまり

天文上の1年は、暦の1年より

約 1/ 4日 = 0.25日 長いのです。

時間にすると

 365日と 5時間 48分 45.147 秒 ですから

 毎年、暦上の1年365日に対して

 5時間 48分 45.147 秒 の 約6時間程が足りません。

季節(地球が太陽の周囲を一周する時間)と

暦のズレを補正するため

 約 6時間 × 4(年)= 24時間(1日分)

 約 365.2421892 日- 365 日

 = 0.2421892日

 
 0.2421892日 × 4(年)

 = 0.9687… < 1日

 ( 0.25日 × 4 年 = 1 日 )

4年で 約1日分になりますから

4年に1度

閏年として2月29日(閏日)が導入されるわけです。

逆に言うと

もし全ての年を365日とすると

4年で 約 1日分

暦が実際の季節より先行することになりますから

暦と季節がかけ離れてしまわないように

閏年を挿入し調整している理由です。

実際のズレは6時間ではなく

 5時間 48分 45.147 秒 ですから

 4年で

 約 23時間 15分 0.58799988 秒になります。

ですが、4年に一度

閏日1日分(24時間)を挿入しますから

 24時間 - 約 23時間 15分 0.58799988 秒

 = 約 44分 59.5 秒

閏年ごとに

約 44分 59.5 秒 多くなってしまいます。

後述しますが、この誤差の調整は、

グレゴリオ暦による閏年のルールが決められています。



全ての由来はローマ暦



現在の暦のルーツは

紀元前、

それも帝国となる前の

古代ローマ暦に遡ります。

注:暦については

  推測された部分も多く

  正確にわかっていない部分もあり、

  また、

  地域や宗派によっても異なるため

  不確実性もあることご了承願います。



ロムルス暦



世界最古の暦については

イギリスのスコットランドで発見された

時間を測るような季節の暦と解釈され

今から1万年前のものとみられます。

紀元前753年頃

古代ローマで最初の暦が採用されたのは

ローマ建国をした伝説上の

初代王「ロームルス」が定めた「ロムルス暦」です。

第 1月 マルティウス………31日
(軍神マルスの月)
(現在の3月に該当)

第 2月 アプリーリス ………30日
(愛と美の女神
 アプロディーテ月)

第 3月 マイウス……………31日
(豊穣の女神マイアの月)

第 4月 ユーニウス…………30日
(結婚の女神ユーノーの月)

第 5月 クィーンティーリス…31日
(5番目の月 Quinqueの意味)

第 6月 セクスティーリス……30日
(6番目の月 Sexの意味)

第 7月 セプテンベル ………30日
(7番目の月 Septの意味)

第 8月 オクトーベル ………31日
(8番目の月 Octoの意味)

第 9月 ノウェンベル ………30日
(9番目の月 Novemの意味)

第10月 デケンベル  ………30日
(10番目の月 Decemの意味)
(現在の12月に該当)

冬期間 約 61日間

1年は

現在の3月にあたるマルティウスから始まり

現在の12月にあたるデケンベルに終わる

10ヶ月(304日間)の暦です。

現在の1月から2月に該当する約61日間は

農作業も戦さもできない

冬ごもりの時期で日付の無い日々でした。

農耕面や軍事面で活動を始めるのは

そろそろ暖かくなる春へ移り変わる季節

すなわち

現在の3月頃からであったようです。

毎年、

春めいてきた頃に

王が新年の開始を宣言することによって、

新たな1年が現在の3月に始まっていたようです。

まだ

1年が365日であることを知らなかったのです。

3月に由来する軍神マルスは

ローマ神話における「戦と農耕の神」であることから

マルスが3月に位置づけられたと考えられます。



ヌマ暦



紀元前713年頃(710年頃)?

第2代目の王「ヌマ・ポンピリウス」が

ロムルス暦の日付のない不備を補って

改められた暦が「ヌマ暦」です。

ロムルス暦の第10月の次に

第11の月、ヤーヌアーリウス(現在の1月)と

第12の月、フェブルアーリウス(現在の2月)の

2つの月を新たに設け、1年を12ヶ月にしました。

やはり、

1年が3月から始まっており、

2月は最後の月であり 

また、

ロムルス暦の

日数が30日だった月の日数をすべて29日に変え

平年の1年は355日となり

実際の季節(365日)とは10日ほどズレが生じるため

閏月を挿入しました。 

第 1月 マルティウス ………31日
(現在の3月に該当)

第 2月 アプリーリス  ………29日

第 3月 マイウス……………31日

第 4月 ユーニウス…………29日

第 5月 クィーンティーリス… 31日
(5番目の月 Quinqueの意味)

第 6月 セクスティーリス……29日
(6番目の月 Sexの意味)

第 7月 セプテンベル ………29日
(7番目の月 Septの意味)

第 8月 オクトーベル ………31日
(8番目の月 Octoの意味)

第 9月 ノウェンベル ………29日
(9番目の月 Novemの意味)

第10月 デケンベル  ………29日
(10番目の月 Decemの意味)

第11月 ヤーヌアーリウス …29日
(門神ヤヌスの月)
(現在の1月に該当)

第12月 フェブルアーリウス…28日
(贖罪の神フェブルスの月)
(現在の2月に該当)

 1年、355日を

 31日の月と29日の月に定めたので

 最後の第12月は28日間となります。

第13閏月 メルケディヌス

  2年に1度、

  第12月フェブルアーリウスの日数を

  23日までとし、23日の翌日に

  27日間または28日間の閏月を挿入。

 Mercedonius(メルケディヌス)は、

  ラテン語由来の「賃金(wages)の月」という意味で

  清算月でもあるわけです。

閏年の1年の長さは

 355日-(28日-23日)+ 27日(または 28日)

 = 377日(または 378日)となります。

 
 平均日数は

 (355日+377+355+378)/ 4

 = 366.25 日となり

 365日より、約1日 多くなっています。

太陰暦の

月の満ち欠けの周期は、約 29.5日で

 29.5日×12ヶ月 = 354日

 1年の長さを月の運行に合わせると

 354日となりますが

 ヌマ暦の1年は355日です。

そして

31日の月はそのまま変えず

30日の月を29日としたのも、

1年を354日にせず、355日としたのも

偶数を嫌ったからだとされています。

しかし

1年の1番最後の月

第12月フェブルアーリウス(現在の2月)は

355日を割り振り、28日しか残りませんでしたが

贖罪の神フェブルスに由来し

1年の贖罪をして祓いや清めの月であるため

28の偶数でも良いという考えだったようです。

ようやく12ヶ月の体制が整いましたが

平年が355日しかありませんから

季節と暦のズレを調整するのは

当時年末と考えられていた

第12月のフェブルアーリウス(現在の2月)に

行なわれていたので

「なぜ2月が調整月なのか?」の

起源と言えるのではないでしょうか。



紀元前153年の改定



紀元前600年頃

年末にあった

第11月(現在の1月)が年のはじめに移行し

紀元前6世紀末(前5??年)頃には

3月のマルティウスが元の年初の第1月に戻ったという

説があったり・・・

政治的・経済的・軍事的な混乱などで

閏月も正しく挿入されなかったりで

数度、改暦が行われていたようです。

紀元前153年

この年から

ローマの年の始まりが1月1日になります。

ヒスパニア(現在のスペインやポルトガルなど)で

反乱が起こり、早々に出兵するべく

例年の3月の執政官の就任を

急遽2ヶ月前倒しする必要に迫られ

執政官の就任が1月1日になりました。

新しい執政官が就任する日から

新年が始まりましたから1月1日が年初になり

以来、

1月1日執政官の就任が慣例となったようです。

「なぜ1月1日が新年なのか?」の

 起源と言えそうですが

 本来、1月1日に関しては

 「1月1日 自体に天文学上の理由はなく、

  結果としてそうなった。」ということで

 長い歴史的経緯で決まったものです。

 
後からの関連付けのような感じですが

現在1月の名前の由来となった門神ヤヌス神は

出入り口と扉の守護神で

物事の始まり、行動の始めを司る神です。

前後に2つの顔をもち、過去と未来を見ているとされ

この過去と未来が、

1年の終わりとこれから始まる年のことであると解釈され

年初として最も相応しいとされたようです。

1月 ヤーヌアーリウス  …29日
(門神ヤヌスの月)

2月 フェブルアリウス……28日
(贖罪の神フェブルスの月)

3月 マルティウス ………31日
(軍神マルスの月)

4月 アプリーリス  ………29日
(愛と美の女神
 アフロディーテの月)

5月 マイウス……………31日
(豊穣の神マイアの月)

6月 ユーニウス…………29日
(結婚の神ユーノーの月)

7月 クィーンティーリス…31日
(5番目の月 Quinqueの意味)

8月 セクスティーリス  …29日
(6番目の月 Sexの意味)

9月 セプテンベル   ……29日
(7番目の月 Septの意味)

10月 オクトーベル ……31日
(8番目の月 Octoの意味)

11月 ノウェンベル  ……29日
(9番目の月 Novemの意味)

12月 デケンベル………29日
(10番目の月 Decemの意味)

閏日は

2年に1度

2月23日と24日との間に

22日間または23日間を交互に挿入し

閏年の1年の長さは、377日または378日です。

4年間で

 22日 + 23日 = 45日

 45日 / 4(年)= 11.25日

 355日+11.25日 = 366.25日

 年平均は 366.25日です。 

初期ヌマ歴と比べると

平年は355日と変わりなく

閏日の日数も年平均も変わりありません。



オクトは8なのになぜ10月



閏日挿入方法が変わりましたが

こうして

もともと年末にあった

第11月(現在の1月)、第12月(現在の2月)が

年のはじめに移行したため、

2ヶ月ずつ繰り下げられることになります。

 

特に

5番目の月から10番目の月の

例えば

9月は英語で「September」で

 「sept」は「7」を意味し

10月は「October」で

 「octo」は「8」を意味していますので

 

「オクトーバーのオクトは8なのに

 なぜ10月なのか?」と

 よく疑問にあがりますが

 この2ヶ月ずつ繰り下げられた

 経緯に起因することのようです。



ローマ2月23日後の閏



公的には

1月1日から行政に関する年始めとなりますが

その後、長い期間十分に定着しておらず

一般的には

1年は2月23日に終ると考えられていました。

初期のヌマ暦が

閏年の2月の日数を23日に減じた事にも由来しますが

ローマにとって

国境を守る神の名前はTerminus(テルミヌス)です。

テルミヌスを祝う祭りの日が

2月23日。

この祝祭のことをテルミナリア(Terminalia)と呼んで、

この祭りをもって1年の終わりとされ 

テルミナリアは

1年の最終月の最終日を示す祭りであったので

2月23日が1年の終点の日だとの考えからすれば

臨時に挿入される閏日は

2月23日の後に追加すると考えるのは妥当であり

この大切な節目の次の日に

閏日を設けることにしたと考えられます。



ユリウス暦



古代エジプトでは

紀元前3000年頃には

1年が約365日であることを、既に知っていたと言われ

太陽ではなく恒星シリウスの運行に基づいた暦でした。

恒星シリウス

(おおいぬ座のα星で全天で最も明るい恒星)が

日の出の直前に東天に昇るのを観測することで

ナイル川が毎年定期的に氾濫する時期を察知し

1年が365日であることを知り

更に

シリウスが昇る時期が

次第に暦とズレていくこともわかり

1太陽年の長さは365.25日に気付いたと言われます。

時が経ち

ローマの独裁官「ユリウス・カエサル」

(英語名:ジュリアス・シーザー)が

エジプト遠征の際

1年は12ヶ月、1ヶ月は30日

1年のどの月(暦日)とも関係のない「5日」を加えた

「365日」からなるエジプト暦(シリウス暦)に遭遇します。

ローマでは

閏月を挿入するルールが厳守されなかったために

紀元前47年になると

暦日は季節よりも約3ヶ月も進んで

暦と実際の季節との間に大幅な誤差が生じていました。

ユリウス・カエサルは

帰国後の紀元前46年

エジプト・アレクサンドリアの

暦学者ソシゲネスに命じて暦の改訂にあたらせ

エジプト暦を改良し太陽暦を採用した暦が

「ユリウス暦」です。

まず改暦にあたって、

ローマ暦に生じていた約3ヶ月分のズレを解消するため

90日の閏日が挿入されたため

一年 355日+90日 = 445日間となり

暦学で有名な「乱年」と言われるのがこの年です。

「冬至後の最初の新月の日を

 1月1日に合うように」 

「古代ローマでは、

 春分は3月25日とされていたようで

 3月25日の春分に合うように」 
などなどの

理由も含め、調整したと言われています。

ユリウス暦は

紀元前45年1月1日からから実施され

ヌマ暦の改革によって

公的に年初は1月1日となっていましたが

一般的には十分には定着してなかったので

正式に1月1日を年初としました。

1月 ヤーヌアーリウス …31日
(門神ヤヌスの月)

2月 フェブルアリウス  …29日
(贖罪の神フェブルスの月)

3月 マルティウス………31日
(軍神マルスの月)

4月 アプリーリス ………30日
(愛と美の女神
 アフロディーテの月)

5月 マイウス  …………31日
(豊穣の神マイアの月)

6月 ユーニウス  ………30日
(結婚の神ユーノーの月)

7月 ユーリウス  ………31日
(カエサルの名に因む)

8月 セクスティーリス …30日
(6番目の月 Sexの意味)

9月 セプテンベル  ……31日
(7番目の月 Septの意味)

10月 オクトーベル……30日
(8番目の月 Octoの意味)

11月 ノウェンベル ……31日
(9番目の月 Novemの意味)

12月 デケンベル  ……30日
(10番目の月 Decemの意味)

1年を365日

奇数月を31日、偶数月を30日としたので、

残り2月は29日

閏年は

4年に1度、2月に挿入され

閏年366日を制定しました。

閏年は

2月23日の最後のテルミナリアもあり

2月24日を2度繰り返すことで

一日増やし30日間としました。

ローマ流に言うと、数え方は逆算して表すので

2月24日は

「3月のカレンダエ(月の最初の日)6日前」と言って

ユリウス・カエサルが定めた閏年は

「2度目の6日前」と呼んで

「3月1日から逆算して、

 6番目の日が2回ある年」という意味になり

2月24日は2度繰り返されたようですから

2月30日は存在しないことになります。

7月の月名のクィーンティーリスが

ユリウス・カエサルの誕生月にちなんで

自分で名前をつけてしまったとか

後に

カエサルが神格化されて

カエサルを称えて月名が変更されたと言われています。



アウグストゥスの改暦



紀元前44年に

カエサルが暗殺されてしまい

その後

誤って3年に1回ずつ閏日が挿入されたため

この誤りを修正したのが

ローマ初代皇帝アウグストゥスです。

(在位:紀元前27年- 紀元14年

 ここからローマ帝政の始まりとされます。)

当初の名前は「オクタウィウス」で

カエサルの養子でもあり

彼に贈られた称号が「アウグストゥス」で

「尊厳者」を意味します。

紀元前8年まで閏年は13回にもなり、

暦日は3日のずれが生じてしまい

紀元前6年から紀元後7年までの13年間にわたって、

3回分(紀元前5年、紀元前1年、紀元4年)の

閏年を停止しました。

紀元8年から

ユリウス暦の規定通り、「4年ごと」に閏年を置きますが

アウグストゥスも改暦を行ったようです。

以下、〇が

ユリウス暦からの変更月です。

  1月=31日

〇 2月=28日

  3月=31日

  4月=30日

  5月=31日

  6月=30日

  7月=31日

〇 8月=31日 アウグストゥス

〇 9月=30日

〇 10月=31日

〇 11月=30日

〇 12月=31日

8月を1日増し31日とします。

2月29日から1日減じ、

2月28日とした説と

翌月の9月31日から1日減じ

9月30日とした説があります。

いずれにしても

8月から12月を交互に1日増減して修正されました。

年間を通して

大の月(31目)と、

小の月(30日、

    2月のみ28日または29日)が

交互ではない理由となります。

閏年は

4年に1度、2月に挿入され

一日増やし29日間となりますが

2月24日を2度繰り返しますので

2月29日は存在しない事になります。 

今日のような2月29日はありませんが

現行の暦の体系が出来上がります。

8月の月名がセクスティーリス から

アウグストゥスの称号に因む月となりますが

アウグストゥスは9月生まれであり

8月の月名改称理由は

最初の執政官就任月とか

ローマ凱旋記念、戦勝記念月とか

遠征が成功した時期には8月が多かったなどなど。

後に

アウグストゥスが神格化されて

アウグストゥスを称えて変更されたとも言われています。



ユリウス暦の精度



ユリウス暦における 1 年の長さを平均すると

 (365 + 365 + 365 + 366 )/ 4

  = 365.25日とする太陽暦です。

 約365.2421892日(2019年央値)と比較すると

 365.25 日- 約 365.2421892 日

 = 0.0078108日(約 11分 14.85 秒)長く

古代においては

格段に正確な暦であり

わずかな差だと思うかもしれませんが

1年で 0.0078108 日の差は

1 / 0.0078108(日)= 約 128.027…(年)

 0.0078108 日の差 × 128(年)で

 = 0.999…日(約 1日)

つまり

約128年で約1日のズレ、

約1280年で、

約10日のズレが生じる事になりつつ

時代は過ぎていきます。



ユリウス暦のズレ



「復活祭(イースター)」は

キリスト教教徒にとって

1年の内で最も大切なの祝祭の日です。

西暦 325年

ニケア公会議という

キリスト教会を統一するための重要な会議が開かれ

議題の一つに

地域によって復活祭の定め方が異なっていたため

何時の期日に祝うのかが問題となりました。

古くから

3月25日が春分の日とする考えが広まってましたが

4世紀頃には

春分日は3月21日頃となっており

そこで

「復活祭」は

「春分後の最初の満月の次の日曜」とし

「春分の日はユリウス暦3月21日」と定められました。

3月21日が確定することで

1月1日は

「春分日の79日(平年)か

 80日(閏年)前の日」という意味だけですが

1月1日も必然的に定まることになります。

325年のニケア公会議の決定により

春分日を固定してしまったため

ユリウス暦のほうが太陽年より長いですから

年を追うごとにズレが蓄積されていきました。

すでに

1560年頃の平均太陽年は、

約365.2422日であることが知られており

ユリウス暦は365.25日ですから

 365.25日 - 365.2422日

 = 0.0078日分、1年で長くなり

 (1563年 - 325年)× 0.0078日

 = 約 9.6日間のズレ

 
1563年の

カトリック教会の公会議

(トリエント公会議)の時点において

天文上の春分と暦上の春分が

10日間弱ものズレが生じていました。



グレゴリオ暦



1582年に

ローマ教皇グレゴリウス13世により

グレゴリオ暦への改暦が行われたのはこのためです。

当時の春分は

天文上3月11日になっていました。

 (1582年 - 325年)× 0.0078日

 = 約 9.8日間のズレ

まず、ズレの修正として

宗教典礼日が最も少ない月の10月から

10日間を省きます。

1582年10月4日(木曜日)の翌日を

1582年10月15日(金曜日)とすることで

実施され

1582年の1年は、355日となりましたが

10日間のズレを解決します。

次に

普通は4年に1度の閏年ですから

400年間で100回の閏年があるわけですが

より太陽年に近似させるために

 365.25日- 365.2422日

 = 0.0078日 

 0.0078日 × 400(年)

 = 3.12日  と導き出し

400年間に3回の閏年を省く事にしました。

つまり、

 閏年100回-3回=97回で

400年間に

97回 の閏年を置く事としました。

よって

グレゴリオ暦による1年の平均日数は

 (365日× 303 + 366日× 97)/ 400

 = 365.2425日となります。

 
または

 365日 + 97 / 400 = 365.2425日

 = 365日5時間49分12秒

 = 31556952秒

キリスト教国において

グレゴリオ暦の導入時期は

国・地域によってまちまちでありましたが

太陽年に近似していきました。



現代に繋がる閏年のルール



グレゴリオ暦による 

閏年のルールは

1.西暦が4で割り切れる年は閏年とする。

 (例 2016年、2020年、2024年など)

2.上記のうち、

  100で割り切れる年は閏年としない。

 (例 2100年、2200年、2300年など)

3.上記のうち、

  400で割り切れる年は閏年とする。

 (例 1600年、2000年、2400年など)

 この規則に従うと、

 400年間で、

 1 に当てはまる年が96回、

 2 に当てはまる年が3回、

 3 に当てはまる年が1回あります。

 西暦2000年は、

 400年に一度、3 のルールが適用される閏年でした。

なお、

400年間の日数は、

 365.2425 × 400 = 146 097日であり

 これは7の倍数なので、

 400年後の同月同日は、同じ曜日になります。



未来のズレ



本来は

 0.0078日× 400年 = 3.12日 

 3.12日 / 400年 

 400年間で3.12日間のところを

 3日間の省略としたため

 1日は

 24 時間× 60 分× 60 秒

 = 86400秒ですから

  
 ( 3.12日 - 3.00日)/ 400年 × 86400 秒

 = 約 25.92秒で

 1年間では約26秒の誤差になります。

 
最近値で計算すると

 グレゴリオ暦は 31556952 秒 

 2019年値は 31556925.147 秒

 
1年ごとのズレは

 31556952 秒 - 31556925.147 秒

 = 26.853 秒

 
1日のズレが生じる年数は

 1日の86400秒 / 26.853秒 = 32170.5(年)

 約 32170.5年で1日のズレが生じます。

日にちで表すと 

 365.2425日(グレゴリオ暦 )

 - 約 365.2421892日(2019年値)

 = 0.0003108 日 

  
 単純に言えば

 100年に0.03日、1万年で3日の違いです。 

実際には

平均太陽年は少しずつ短くなっている事を考慮すると

1日のズレは

もっと早い時点で起こることになりそうです。



日本のグレゴリオ暦



日本での古き暦の歴史はさておき

グレゴリオ暦に移行した時のことですが

日本では当時

太陰太陽暦(天保暦)を採用していたため

西暦とはズレがありました。

明治5年12月2日

(西暦1872年12月31日)をもって

太陰太陽暦(天保暦)を廃止し

その翌日からグレゴリオ暦に移行し

1873年1月1日に当たる

明治5年12月3日を、明治6年1月1日としました。

実際には社会的な混乱をきたすほど

慌てて布告されたためか

「400年に3回、

 西暦年数が100で割り切れるが

 400で割り切れない年を、

 閏年としない」の規定が欠落していたという

閏日挿入規定に不備があったものの

明治31年(1898年)に

「閏年ニ關スル件」が公布、修正され

グレゴリオ暦に合わせ、現在に至ります。



最後に



現在使われている時刻は、

原子時計をもとに決められています。

閏秒は

地球の自転周期は不規則で一定ではない事から

地球の自転周期の時刻と

規則正しい原子時計との時刻にズレが生じ

原子時計の時刻に1秒を調整するのが閏秒です。

暦の閏日・閏年とは全く無関係であり

閏日・閏年は

地球の公転周期が

365日ではないことを調整するのが目的です。

暦の歴史を記す

文献には様々な記述があり

正確にわかっていない部分が多々ありますが

紀元前の当時の人たちが太陽や月、諸星座から

目測・推測し、季節を感知しながら

作り上げられた暦は改暦を繰り返し、

誤差は完全に解消されたわけではないものの

現在の暦へと引き継がれています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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