新年度は4月1日から始まる、なぜ?会計年度とは何?年度の話

公開日: : 最終更新日:2018/03/24 行事

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4月1日は、

新しい「年度」の始まりの日です。



「新年1月」から「年末12月」と

暦における一年の始まりは1月ですが

日本の社会生活には、

暦年とは別に

何かの目的のために規定された

紛らわしい、1年間の区切りがあります。



4月始まって翌年の3月まで続く1年の周期、

これを「年度」と呼んでいます。


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 「4月1日生まれと2日生まれで学年が違う!」


年度とは

経済活動の便宜のために区分した1年の期間で

会計など事務作業を目的としたものが中心で

公共機関の会計用年度の「会計年度」や

学校における一学年の期間の「学校年度」などが

一般に用いられています。


会計年度とは

公共機関や企業など

年間収支状況を把握するため

期間は1年間とされることが一般的ですが

その1年間の収入・支出を算出するため

予算・決算を行う必要があるため

設定されたのが「会計年度」です。



日本では、

財政法および地方自治法の規定により

「毎年4月1日から翌年の3月31日までの期間」が

定められています。


古くは650年頃、

国家の会計を

暦通りに1年間で区切る制度が存在していたとされます。



明治になり

「年度の区切り」の月が

明治元年(1868年)

 「旧暦1月 – 旧暦12月制」

明治2年

 「旧暦10月 – 旧暦9月制」


新暦の改暦に合わせて

明治6年

 「1月 – 12月制」

明治8年

 「7月 – 6月制」と

財政状況の都合で何度も変えられてきましたが

現在のような「4月 – 3月制」の

4月に始まる政府の会計年度は

明治19年(1886年)から始まったものです。


新年度が4月1日に始まった理由


3つ理由が考えられます。


1.
 明治17年度(1884年度)

 財政赤字の穴埋めのため

 来年度分の予算であった

 酒造税を使ってしまいました。


 当然

 その酒造税の税収を埋めるため

 酒造税の4月納期分に合わせて

 「7月 – 6月制」から「4月 – 3月制」に前倒しして

 年度変更するしかなかった事が現実としてあります。


2.
 会計年度は、元々

 新米の収穫後に合わせていたからです。


 当時

 地租(ちそ)と言う

 土地に対して課せられた税金の事で

 土地を持っている地主は

 地価の3%をお金で納めさせる法改正をしました。


 農民の怒りも募りましたが

 政府にとって

 地租が安定した主要な税収源です。


 でも、

 主たる産業が農業の稲作でしたから

 米が収穫されるのは秋になります。


 収穫された米が

 売却されて現金化されてから、税金を徴収して

 政府は

 収支を把握して整理し、予算編成を考えると

 1月では間に合わなかったという事情があり

 4月頃が都合が良いと言う事です。


3.
 当時の覇権国であったイギリスの会計年度が

 4月1日から翌年の3月31日であったことに

 倣ったという理由が、定かではないがあります。



ちなみに

株式会社の年度は「会計年度」ではなく

「事業年度」と言い

事業者によっては4月からとは限りません。


学校年度とは

現在

学校教育法施行規則により

幼稚園、小学校、中学校、高校は、いずれも学年が

「4月1日に始まり、翌年3月31日に終る」と

規定されています。



明治時代初期の1872年

明治政府が全国に近代的な学校を作ろうと

「学制」を公布し、学校制度が始まりましたが

欧米の制度に合わせ、9月入学が主流でした。


1886年(明治19年)

徴兵令が改正され

徴兵検査を受ける義務のある満20歳男子の

届け出期日が9月1日から4月1日となった事を受け

高等師範学校(現在の筑波大学)は

9月入学と徴兵が同時期では

優秀で学力ある人材が、先に軍隊にとられてしまうと懸念し、

4月入学制を採用しました。


同年、

会計年度が4月から3月になったのを機に

事務的にも都合がよかったのです。


その後

1900年(明治33年)には、

小学校が正式に4月入学となり

旧制中学校、師範学校なども4月入学となりました。


大正時代に入ると、

文部省の指導などがあり

1919年(大正8年)、

旧制高校が正式に4月入学。


1921年(大正10年)、

最後まで9月入学を堅持していた

帝国大学も4月入学になり

ほぼ4月入学で統一され、現在に至っています。


が、

日本以外に、

4月入学を採用している国や地域はほとんどないようです。


韓国は

春休み明けの3月で、日本と似ていますが

多くの国では

新学年の開始は夏休み明けです。

あとがき

日本の多くが

「会計年度」や「学校年度」に

合わせるのが都合がよく

新年度は4月と採用しているのが現状です。


年度と言えば

農作物・加工品・工業製品などの年度もあり

例えば

砂糖年度ー10月開始

米穀年度ー11月開始

羊毛年度ー7月開始

農薬年度ー10月開始 など

まだまだたくさんあります。



2月、3月頃になると

やたらと道路工事とか、増えてませんか?


お役所に限った話しではありませんが

3月は、年度末にあたるため

その年度の予算消化や

予算の帳尻合わせに、大変忙しいようです。


と言うのは、都市伝説であり

基本的に1年単位で工事が行われているため、

毎年4月以降に工事が発注され

3月末までに工事を終わらせるようになっています。


正確に言うと、

年末や年度末に道路工事が「増えている」のではなく

「集中している」というのが正しいようです。


そして

年度末に予算を使い切ろうということだけで

工事を計画するのは難しい!とのお話でした。



でも

一市民からすると

年間を通して

「無駄な工事である」と思ってしまうものがあるのは

私だけでしょうか・・・



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 「4月1日生まれと2日生まれで学年が違う!」

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