たすけあいの日.10月15日.助け合う.協力することで生き延びてきた人類

公開日: : 行事

SPONSORED LINK

 

10月15日は「たすけあいの日」。

1965年(昭和40年)に

全国社会福祉協議会が制定した記念日で

「日常生活での助け合いや、

 地域社会への積極的なボランティア活動参加を

 呼びかける日」という記念日ですが

 制定理由の情報は見当たりません。


人は必ず誰かに助けられ、

そして、必ず誰かを助けています。


色々な助け合いがあると思いますが

助け合いのほんの一つ話。


「助」の成りたち

「且(ショ・ソ)」は

 供物台に物を積み重ねた形を描いた象形文字です。


「力(リョク・リキ)」は

 腕の筋肉が筋張らせている様子を描いた象形文字です。


また、稲作文化の象徴で

「力」は、

 農耕に使う道具のひとつの「耒(スキ)」の形の象形でもあり

 積み重ねの形である「且」を加えて

 「力(スキ)+ 且(重ねる)」で

 スキを足で踏みこんで土を掘りおこし砕き重ねること。


「且」もまた農耕に使う道具の「鉏(スキ)」の形で

 雑草を切るために使います。



スキで耕作することが原義で

「且(雑草を切る)+ 力(土を掘り起こす)」

この二つの道具を並べ合わせた「助」という字は

スキで耕作するとき複数の人が並んで作業し

互いに連携すれば仕事がはかどるため、

耕作を「助ける」という意味をもつ漢字になりました。



いにしえの人々が

「力(ちから)+且(かさねる)

 =助(力を重ねて助け合おう)」と

ひとりでは力が足りませんから

集落の人々すべての力を結集させ

互いに助け合うことで農耕が成り立ってきたのです。


「助ける」という漢字には、

二つの農具が並びますが

それは、「お互い様」で

お互いに力を発揮して助け合うということです。


後に

農耕のことに限らず、

すべて協力して人を「助ける」という意味で使うようになりました。

ボランティア

ボランティアの語源は

聖書の記述にある

「voluntate(ヴォルンターテ)」の

「自ら進んで」が大元のようです。


その動詞となる

 「volo(ヴォロ・ウォロ)」の意味は

 「欲する」「求める」「願う」。


voloの名詞形 「voluntas(ヴォルンタース)」には

 「自由意思」「喜んでする」などの意味があり

そこから

英語の「volunteer(ボランティア)」が誕生したそうです。


ボランティアには

「志願兵」という意味を持っています。


つまり、

自発的に戦地に赴いたり、

都市を守ったりする人のことを指していました。


元々「無償」という意味はありません。

ボランティアの概念

ヨーロッパ圏から世界に普及し

「volunteer(ボランティア)」という英語は

日本では

明治の終わりから大正時代にかけて

伝わったと言われています。


1969年(昭和44年)

国語辞典の「広辞苑」に「ボランティア」という語が

初めて掲載され

1970年代以降

ひろく一般市民に知られるようになったと思われます。



その当時は、

「善意」「善行」「奉仕活動」といった、

現在の意味とは少し異なる訳語でした。



ボランティアについて明確な定義を行うことは難しく

一般的には

「自発的な意志に基づき

 他人や社会に貢献する無償の行為」を指して

ボランティアと言われており、

一般的なボランティア活動というのは

自ら進んで地域社会や公共の福祉のために

自己の利益を求めずに

技能や労力、時間を提供する活動であり、

ひいては社会の発展を促すことを目指すことです。


自分の出来る無理のない範囲で行う活動ですが

継続性が求められることもあり

約束・ルールは必ず守りましょう。

ボランティア4原則

1.自主性・自発性

 個人の自発的な自由意思に基づいて行われる活動であって

 義務でもなく公共機関や他人から

 強制されるのものではありません。
 

2.社会性・公共性・連帯性

 社会には様々な課題が存在します。


 一人ひとりがその課題を発見し考え、

 社会をより良くしていこうと改善していくためには

 みんなが力を合わせて活動を進めることが大切です。


 参加する全員が活動内容について考えて学び

 一人ひとりがお互いに協力しながら活動し

 共に助け合って生きる社会をめざす社会的活動です。


3.無償性・無給性・非営利性

 有償ボランティアという考え方にたつ団体もありますが

 活動の見返りとして金銭的報酬など、

 物的利益を求めない活動です。


 新しい人間関係、発見、感動、喜びを知るなど 

 精神的な報酬を得る活動です。


4.創造性・開拓性・先駆性

 行政は「公平」の原理があるため、

 法律や条例、予算に基づいて全体の状況を把握して

 最も優先順位の高いことから取り組んでいきます。


 対し、ボランティア活動は

 従来の考え方にとらわれることなく

 独自の発想や考えによって先駆的な、

 創造性豊かな活動ができるということです。


 さまざまな視点から

 社会で何が必要とされているのかを常に考え、

 活動を見直し進めていくことが大切で、

 よりよい社会を自分たちで創り出していく活動です。

助け合う

人類のルーツをたどると

今から約20万年前

現代人の祖先・ホモサピエンスが生まれ

難局に遭遇するたびに「心を進化」させることで

幾多の難局を克服してきた歴史があります。


肉食獣の脅威、食糧不足

火山噴火、氷期など厳しい環境変動にさらされる度に

「協力・共感から生まれる行動」で

難局を乗り切ってきたという祖先です。


食糧が厳しい環境の中の「分け合う」行動。


多産であったホモサピエンスは

集団で出産を助け、子育てを助ける「仲間の協力」行動。


離れたところに住む他集団と資源を交換する

「分かち合う」行動など

他の人種に比べ個体が弱いホモサピエンスは

集団で行動し、協力を生み、なお信頼関係が強まります。


過酷な環境で弱き存在が生き抜くには

協力なくしては生き延びていけないわけで

互いに協力しあい

仲間から広く集団にまで繋がってゆくことが不可欠でした。


多くの他人類が絶滅していく中

絆を深め集団の協力で繁栄を築き上げてきたといいます。

なぜ?人の助け合い説

人類史を紐とけば

人は協力し助け合って

生き延びては来たことは事実であります。


なぜ

人の助け合いの能力が発達したのかの説には

〇人類が森林から草原に進出して

 武器という物が無いまま

 生き残らなければならなかった時点で

 知恵や心を働かせて協力するようになったという説。


〇二足歩行のヒトになり

 人の胎児は頭が大きくなり、

 二足歩行になった骨盤は狭いため、

 難産になりやすく、

 出産の際に必ず介助(協力)を必要とした説。


〇多産というよりも

 繁栄という意味も含め

 人は授乳が終われば妊娠できるので

 未熟児であっても子供を次々と産んで、

 周りの人たちと協力しながら育てたという説。


など

人類史と重なり

助け合いは相互の協力が不可欠のようです。



助け合う、協力する、という

素晴らしい能力で生き延びてきた人類ですが

勿論

「なわばり」を侵された時の戦いも存在し

人同士の争い、破壊、残忍性も併せ

「悪」はいつの時代にもあって

こうした二面性は、

人として備わった側面でもあるわけで

現在にも残っています。


この「悪」を何とか制御するために

人はいろいろな能力を発達させ

仲間と群れ、互いに助け合うことで生き延び

「信頼」や「助け合う」心を発達進化させて

人類は滅びなかったのでしょう。

利他的行動

他者を助けようとする性質は

生まれつき持っているとも言われていますが

人間には

相手の「表情」を読み取る能力や

「何を考えているのか」という

心の状態を想像する能力を持っています。


他者の心を分かる心の理論を持っていると言えます。


相手が

「困っている、悲しんで、

 苦しがって、辛がっている」と認識し

相手が困っていることを理解したとき、 

行動を伴うはいずれにしろ

人の心には

ごく自然に「助けたい」「何かしてあげたい」という

気持ちがおこってきませんか?


困っている相手を助けることは、

利他的行動です。


利他的行動は

自らの不利益をかえりみず他人のためのする行動です。


親が子を守り育てるのも利他的行動の一種です。


ある意味

母親は自分を犠牲にして、子どもを育てます。


その母親に利他的に育てられた経験が

「他人のための行動」をごく自然に行う基となって

「助け合う能力」を持っていると言われています。

最後に

人類史を顧みれば

人は二面性を持ちながら

互いに助け合うことによって進化してきました。


しかし

「人様に迷惑をかけてはならない」と

日本独特の文化があります。


「助けてもらう」ということは、

イコール

「人様に迷惑をかける事」と思ってしまっています。


他人に迷惑をかけないようにするため、

困ったことがあっても

ほとんどの人が「助けて!」と言えずにいて

「人様に迷惑をかけたくない」と

一人で困り事を抱え込んでしまっています。


日本人は、

実は「助け合い」「共助(互いに助け合う)」に対する姿勢は、

案外と消極的であると言われています。


時に

人は助けられることによって

最も大事なものを失うことがあるかもしれません。


難しい問題です。


人間は

互いに助け合って

はじめて前進できるものだと思うのですが・・・

SPONSORED LINK

関連記事

彼岸とは何?日本だけの行事だった!?彼岸の由来となる様々な話

お彼岸といわれる時期が 年に2回、春と秋にあります。 「春彼岸」 「秋彼岸」と呼

記事を読む

7月3日はソフトクリームの日、ソフトクリームって?由来や日本に伝わった歴史は?

7月3日は 「ソフトクリームの日」です。 日本ソフトクリーム協議会が 1990

記事を読む

4月1日はエイプリルフール、起源は諸説あり過ぎて謎多き嘘っぽい由来、まさか新元号発表の日になるとは!

エイプリルフール(April Fools' Day)とは、 毎年4月1日には「嘘をついても良い

記事を読む

4月4日はトランスジェンダーの日。オカマの日でもあるのか?

4月4日は 「トランスジェンダーの日」です。 「TSとTGを支える人々の会」が制定しまし

記事を読む

夏の大三角は七夕と天の川にまつわる3つ星、1万年先には北極星になる星の話

夏の大三角(なつのだいさんかく) あるいは 夏の大三角形(なつのだいさんかくけい)は

記事を読む

OLの日は11月25日.OL誕生は東京オリンピックに由来していたエピソード

OLの日は11月25日。 働く女性の異業種間交流サークルの 「OLネットワークシステ

記事を読む

【父の日】由来・意味があった!バラを贈る理由とは?父の日はいつなの?

父の日(ちちのひ)は、 父に感謝を表す日で、正式な祝日ではありませんが 6月の第3日曜日

記事を読む

日本標準時制定記念日は7月13日-子午線.本初子午線.135度?世界時.原子時.協定時.閏秒とは?

7月13日は 日本標準時制定記念日です。 1886(明治19)年、明治政府による

記事を読む

【冬の恋人の日】2月27日、恋人同士の絆を深め、愛情を育む日

「冬の恋人の日」は、2月27日です。 冬の恋人って とてもロマンチックな感じで

記事を読む

成人の日は1月第2月曜日。成人の日.成人式.20歳の歴史や由来

成人の日(せいじんのひ)は、 1月の第2月曜日で 日本の国民の祝日の一つですが 「

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください



OLの日は11月25日.OL誕生は東京オリンピックに由来していたエピソード

OLの日は11月25日。 働く女性の異業種間交流サークルの

たすけあいの日.10月15日.助け合う.協力することで生き延びてきた人類

10月15日は「たすけあいの日」。 1965年(昭和40年)に

台風の通り道日本なぜ?台風のメカニズムは?9月26日は台風襲来の日

台風襲来の日は9月26日です。 1954年(昭和29年)

かき氷やアイスでキーンと頭痛の予防.対処法.なぜ頭が痛くなる?アイスクリーム頭痛とは?

かき氷やアイスなど 冷たいものを食べたとき 頭がキーン!と

女子大生の日は8月16日、日本初の女子大生が誕生し道を切り拓いた深い意味のある日

女子大生の日は 1913年(大正2年)の8月16日 東北帝

→もっと見る

PAGE TOP ↑