4月1日はエイプリルフール、起源は諸説あり過ぎて謎多き嘘っぽい由来、まさか新元号発表の日になるとは!

公開日: : 最終更新日:2019/04/14 行事

SPONSORED LINK

 

エイプリルフール(April Fools’ Day)とは、

毎年4月1日には「嘘をついても良い」という風習です。


4月1日の正午までに限るとも言うのは

イングランド(や、アイルランド)のみであり

4月1日いっぱい許される地域が大半です。


Fools’の

 Foolは、「愚か者」という意味で

 「s」が付いているので複数形になり

 アポストロフィ「 ’」が付くことで、「~の」ですから

 April Fools’ Dayは「四月の愚か者たちの日」が、直訳になります。



日本では

「エイプリルフール(April fool)」と言っていますが

本来、騙された「愚かな人」を指す言葉で

4月1日に騙された人のことで

日本語の直訳では「四月馬鹿」と呼ばれています。


いつ、どこで

エイプリルフールの習慣が始まったのでしょう・・・?


文献による起源

1392年 チョーサーの作品が

エイプリルフールについての

最古の作品であるとされていますが

あまりにも曖昧で

エイプリルフールの風習が認められていません。


1539年、文献上で確認できるのは

フランドル

(フランス北端部からベルギー西部にかけての地方)の

作家「エドゥアルド・ドゥ・デネ」の詩に

結婚式の準備をすると偽って

4月1日に使用人をあちこちに使いにやって

右往左往させてからかう貴族が描かれています。


エイプリルフールが少なくとも16世紀に遡り

ヨーロッパの大陸北部に起源を持つことが言えますが

しかし、

起源が何であったかについてはわかっていないところです。

ヨーロッパの暦

ユリウス暦は

紀元前46年にユリウス・カエサルによって制定され、

1月1日が年始となっていました。


キリスト教がヨーロッパ全体に広がるにつれて、

「クリスマス」や「イースター」などキリスト教の重要な日を

元日とする動きが行なわれ

国によって違った日に一年が始まる事となってしまいました。


そしてよく言われるのが

中世ヨーロッパの多くの諸国は、

3月25日の受胎告知(じゅたいこくち)日を

新年の始まりの祝祭とし8日間の祝祭を開き

4月1日は祝祭の締め日(最後の日)であったようです。


 受胎告知日:キリスト教の新約聖書に基づく

       大天使ガブリエルが、処女マリアに

       イエス・キリストの懐妊を告げたこと。

起源説

結論から言うと

エイプリルフールの起源は全く不明であります。


諸説の起源説を挙げますが

正確な由来は仮説の域を出ませんし否定もされてますが・・・


ヨーロッパにおいては

一年の始まりは春分の日付近に始まるという

春分年初の考えがあったようです。

1.フランス

年始の日を3月25日としていたのは

ローマやイギリスであり

フランスの新年は

4月1日と特に繋がりがなかったという説がある中、

定番のフランス説。

暦改暦

1564年、

フランス国王シャルル9世が

年始を3月末から1月1日に変更する(戻す)という

「ルシヨンの勅令」を下します。


4月1日の祝祭の終わりに

贈り物を交換する伝統的な風習がありました。


この新しい暦に馴染めない人や、

そもそも暦が変ったことを知らない人が大勢いて

4月1日に相変わらず贈り物の交換をし

この勅令に反発した人々は、

4月1日を「嘘の新年」とし馬鹿騒ぎを始め

馬鹿らしい振る舞いの習慣の始まりとして

エイプリルフールの起源であるとしています。


まだ続きがありまして

シャルル9世は

「嘘の新年」を祝い続けた人々に非常に憤慨し

逮捕し片っ端から処刑してしまいます。


その中には

年端もいかない少女も含まれていたことから

国民はこの悲惨な事を忘れないためと

フランス王への抗議をこめ

その後も4月1日を「嘘の新年」とし祝うようになった。

と、

このように流布されていますが

当時のフランスは、

国内のカトリックとプロテスタントの

休戦を挟んで

第8次戦争にまで及び40年近くにわたり争うこととなった

内戦の宗教戦争「ユグノー戦争」の第1次戦争が終わったばかり。


緊張状態真っ只中の難局であり

また

性格虚弱の14歳の若さで

シャルル9世が統治にあたることは出来たのか

確証に欠け仮説の域に留まっています。

4月の魚

また、フランスでは

4月1日を「ポワソン・ダブリル(Poisson d’avril)」と言い

これを直訳すると「4月の魚」です。


古い風習にしがみついて

4月1日に元日のお祝いを続けた人々に対して

からかったり、偽物の贈り物を渡したりして、

いたずらを仕掛け、このいたずらの犠牲者は

「ポワソン・ダブリル」と呼ばれました。


なぜ「4月」の「魚」と呼ばれるのかという説には

魚はキリストのシンボルだからとも言われますが


〇当時、キリスト教では

 「四旬節(しじゅんせつ」と言う

 肉や乳製品の摂取が禁じられた時期に相当することもあり、

 魚が最もよく見られる贈り物であった。


〇国王シャルル9世が1年の始まりを

 4月1日から1月1日に変えたため、

 新年に贈り物を交わす風習は、元日が1月1日になっても、

 4月1日には見せ掛け(偽物)の贈り物をするようになった。


〇4月になると魚の鯖(サバ)が

 多量に簡単に釣ることから

 あまり利口ではなくバカな魚としてなぞらえ

 4月1日にこのサバを食べさせられた人のことを「4月の魚」と呼ぶ。


 また

 サバ(maquereau マクロー)には

 誘拐者(俗語で“淫売宿の主人・ひも”)という意味もあり

 4月は人をだます者が多いからというもの。


〇4月1日にもなると太陽がとっくに魚座を離れているので、

 元日が1月1日になっても、4月1日に贈り物を交換する人を

 「遅れている人」「取り残された人」としてなぞらえた。


〇poisson(ポワソン)ではなく

 passion(パッション)のキリストの受難のことで

 キリストが保守派の司祭長たちに

 愚弄され歴史を忘れないようにバカ騒ぎする日とした。


〇魚の産卵期である4月初旬には漁獲が禁止されていため、

 漁獲日の最終日に

 何も獲れなかった漁師をからかった。


 漁をできない漁師をからかって

 河にニシンを投げ入れて釣らせたり

 ニシンを送ったりした。


〇フランス語で「engueuler (qqn) comme du poisson pourri」

 「腐った魚のように罵(ののし)る」という意味で

 魚のランクを落としたような人を罵倒する表現に用いた。


それが時を経て、

ホンモノではない「魚」を使ったジョークに変化しています。

2.ローマ

勿論、古代ローマの話です。

暦改暦

1582年

ローマ教皇のグレゴリウス13世は暦のズレを修正するために

ユリウス暦に代わるグレゴリオ暦を採用し、

新年の始まりを1月1日に移動しました。


暦改訂を命ずる教皇勅書を発し

キリスト教国にはこの改革を促しました。


カトリック諸国は比較的早くこの暦を導入し

プロテスタントや正教会では宗派や祝祭の問題などから

改暦に消極的だったようです。


フランス同様、この改暦により

新しい暦に馴染めない人や、

暦が変ったことを知らない人に対して

これらの人々をからかい、騙したという説があります。

オール・フールズ・デー

古代ローマの12月冬至開催の農神祭である

「サートゥルナーリア祭」は

「馬鹿騒ぎ」と「社会的役割の入れ替え」を特徴とし、

奴隷とその主人が

この期間だけ表面的に入れ替えて振舞い

階級秩序が逆さまになる日がありました。


嘘が誠となる

秩序の一時的な緩和、一時的な逆転でしかなく

全ての秩序は元に戻るという意味のお祭りです。


なぜかこの12月の祝祭と同じ内容で

4月1日には

主人と奴隷が立場を入れ替え逆転させ

無礼講の「逆さま祭り」が行われていたという話で

古代からヨーロッパの裕福層では

道化師を「愚者」として奴隷にもつ習慣があり

「Fool(フール)」は道化師を指す言葉で

「オール・フールズ・デイ(All Fool’s Day)」と

称した祭りが

ヨーロッパ各国に広まったとする説があり

「エイプリル・フール」の語源とも言われています。


オール・フールズ・デイの漢語的表現では

万人(all)が 愚か(fool)になる 節(day)で

「万 愚 節 (ばんぐせつ)」とも呼ばれています。

3.イングランド

嘘をついていいのは午前中というイングランド。

ホック祝節

イギリスの中世、イースター頃の「ホック祝節」は

男女が路上で見知らぬ異性を引き留め、

お金を払わなければ解放しないなど

エイプリルフールに繋がりそうな

様々な騒がしい催しが行なわれていました。

オークアップルデー

1660年5月29日、

チャールズ2世が王政復古を果たし

「オークアップルデー(Oak Apple Day)」という

記念日になりました。


チャールズ2世が

クロムウェルの兵から逃れるために

オークの木に隠れることで難を逃れた故事に因み

オークの小枝を帽子や襟元に身に着けて

午前中だけ王政への忠誠を誓う習わしがありました。


「オークを身に着けていない者を

 からかいあざ笑ってよいのは、正午までである。」として

正午以降は義務はないという風習が

イギリスやアイルランドで「嘘をついていいのは午前中のみ」と

条件が追加されたのは、この風習に影響を受けて

エイプリルフールにも流用されているようです。


また

5月に「シグシャグデー(Shig-Shag Day)」と言われる

「オークアップルデー」と同様の祝祭があったようで

オークは、

まさにイギリス文化において生活と密着しているため

樹木崇拝の起源もあり様々な言い伝えが残されています。


英語の「Oak(オーク)」は「カシ」と訳されますが

カシは常緑ですから、

ヨーロッパの「Oak(オーク)」は落葉性ですので

「ナラ」になると思われます。

4.ノアの方舟

旧約聖書『創世記』に登場する「ノアの方舟」。 


キリスト教化したノアの方舟説は

神が人類の堕落を怒って起こした大洪水に際し

ノアは箱形の大舟をつくり難を逃れたという話。


大洪水が治まった後も水が引いていなかったため

ノアが大陸を探す為に船から鳩を解き放ちましたが

まだ降り立つ場所がなかったので

鳩はすぐ戻ってきました。


つまり

大陸があれば鳩は何か咥えてくるわけで

無駄足に使いに送られただけだった事と

その日が4月1日とされており

「無駄なことをする(させられる)日」となった説。

5.インド

インドの仏教徒は

春分から3月31日まで悟りの説法、修行をします。


その修行期間を終えて俗世に戻ると

再び迷いの境地に戻ってしまいます。


修行が終わった4月1日には、

修行の甲斐なくもとのもくあみに戻るのを戒める意味で

揶揄う行事の「揶揄節(やゆせつ)」と称して

俗世に迷うことをからかったと言われています。


「揶揄」の意味は「からかう」ことです。


「つらい修行がムダになる」とう事から

人を無用な使いに走らせて面白がったという行事で

これがヨーロッパに伝わり、

エイプリルフールと名を変えて定着したという説です。

日本

江戸時代には、エイプリルフールはなかったものの

4月1日は、「不義理の日」と呼ばれていたようです。


これは中国伝来の風習で、不義理をしてもよいのではなく

日頃ご無沙汰している人に手紙を書いて

義理を欠いていたことを詫びる日でした。


日本では大正時代に西洋から伝わり

「4月馬鹿」として風習が広まり

「エイプリルフール」と浸透していったとされています。

最後に

定かではない説はまだまだありますが、この辺で・・・


世の中、

時にはついていい嘘と

いつも絶対についてはいけない嘘があると思いますが

エイプリルフールは

人が幸せな気持ちになれるような

人が救われるような「嘘」であってほしいと思います。


実は

「エイプリルフールに嘘をついてもいい」と

いうこと自体が嘘なのかもしれません。



2019年4月1日は

新元号が発表された

記念すべきエイプリルフールです。

SPONSORED LINK

関連記事

【令和】初春の令月にして気淑く風和ぎ…元号改元にまつわる話と時系列

「令和(れいわ)」と 新しい元号が4月1日午前11時40分頃発表され 皇太子さまが新天皇

記事を読む

成人の日は1月第2月曜日。成人の日.成人式.20歳の歴史や由来

成人の日(せいじんのひ)は、 1月の第2月曜日で 日本の国民の祝日の一つですが 「

記事を読む

女子大生の日は8月16日、日本初の女子大生が誕生し道を切り拓いた深い意味のある日

女子大生の日は 1913年(大正2年)の8月16日 東北帝国大学(現:東北大学)において

記事を読む

【バカヤローの日】は2月28日。バカヤロー解散!バカの由来はたくさんの説があったが?!

2月28日 「バカヤローの日」という記念日。 この日は 頭にくることに対して

記事を読む

新年度は4月1日から始まる、なぜ?会計年度とは何?年度の話

4月1日は、 新しい「年度」の始まりの日です。 「新年1月」から「年末12月」と

記事を読む

【父の日】由来・意味があった!バラを贈る理由とは?父の日はいつなの?

父の日(ちちのひ)は、 父に感謝を表す日で、正式な祝日ではありませんが 6月の第3日曜日

記事を読む

勤労感謝の日 本当は意味があった 新嘗祭との関係

勤労感謝の日は 11月23日、日本の国民の祝日です。 今年も来年も再来年も 同じ1

記事を読む

天使の日は10月4日、天使は「天使のブラ」のブラジャーだった!クーパー靭帯とバストの関係

天使の日は10月4日で 「てん(10)し(4)」の語呂合わせです。 神話・伝承に登場

記事を読む

姫始め(ひめはじめ)は1月2日の行事。由来は年初めに姫を食べる日だった!?

姫始め(ひめはじめ)とは 1月2日のりっぱな行事であり 新年の「季語」でもあります。

記事を読む

精霊馬とは?お盆のキュウリとナス?置き方や由来や意味も地域で違う

精霊馬(しょうりょううま)とは お盆(おぼん)にお供えする物のひとつです。 お盆の行

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください



OLの日は11月25日.OL誕生は東京オリンピックに由来していたエピソード

OLの日は11月25日。 働く女性の異業種間交流サークルの

たすけあいの日.10月15日.助け合う.協力することで生き延びてきた人類

10月15日は「たすけあいの日」。 1965年(昭和40年)に

台風の通り道日本なぜ?台風のメカニズムは?9月26日は台風襲来の日

台風襲来の日は9月26日です。 1954年(昭和29年)

かき氷やアイスでキーンと頭痛の予防.対処法.なぜ頭が痛くなる?アイスクリーム頭痛とは?

かき氷やアイスなど 冷たいものを食べたとき 頭がキーン!と

女子大生の日は8月16日、日本初の女子大生が誕生し道を切り拓いた深い意味のある日

女子大生の日は 1913年(大正2年)の8月16日 東北帝

→もっと見る

PAGE TOP ↑