【バカヤローの日】は2月28日。バカヤロー解散!バカの由来はたくさんの説があったが?!

公開日: : 最終更新日:2019/03/07 行事

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2月28日

「バカヤローの日」という記念日。


この日は

頭にくることに対して

「バカヤロー」と叫んでも良い日とされていますが

怒りと無縁で過ごす日々というのは難しいもので

言葉に出せるものなら叫びたいのですが

「バカヤロー」と実際に言えない現実があります。


バカヤローの日由来

一言で言うと

1953(昭和28)年の2月28日、

当時の自由党、吉田茂(よしだ しげる)首相が衆議院予算委員会で

右派社会党の西村栄一(にしむら えいいち)議員の質疑に対して

「バカヤロー」と発言したことに由来します。


「バカヤロー」と言えば

大声を出したような印象を受けますが

実際には

非常に小さな声で「ボソッ」と「バカヤロー」とつぶやいたのみで

それを偶然にもマイクがキャッチしてしまい、

気づいた西村議員が聞きとがめたために

吉田首相はこの発言を取り消して、

西村議員もそれに了承をしたのです。

問題となった質疑応答

1953年(昭和28年)2月28日

国際情勢についての質疑応答が行われる最中

普通なら

「委員長」と挙手して委員長に発言許可を求め

委員長から

「〇〇君」や「内閣総理大臣」と指名されてから発言するのですが

発言許可の無いまま「無礼」 「バカヤロー」が連発します。

下記発言内容の内

〇 は、委員長から指名されてからの発言

[ ] は、指名されていない不規則発言、

黄色マーカーの「    」 発言は

発言取り消しにより議事録では伏字となっている部分です。


〇西村

 「(中略)

  総理大臣が過日の施政演説で述べられました

  国際情勢は楽観すべきであるという根拠は

  一体どこにお求めになりましたか。」


〇吉田

 「私は国際情勢は楽観すべしと述べたのではなくして

 (中略)

  英米の首脳者が言われておるから、

  私もそう信じたのであります。

  (中略)」


〇西村

 「私は日本国総理大臣に国際情勢の見通しを承つておる。

  イギリス総理大臣の翻訳を承つておるのではない。

 (中略)

  やはり日本の総理大臣としての

  国際情勢の見通しとその対策を

  お述べになることが当然ではないか

  こう思うのであります。」


〇吉田

 「只今の私の答弁は、

  日本の総理大臣として御答弁致したのであります。

  私は確信するのであります。」


〇西村

 「総理大臣は興奮しない方がよろしい。

  別に興奮する必要はないじゃないか。」


 吉田 [無礼なことを言うな。]


 西村 「何が無礼だ。」


 吉田 [無礼じゃないか。]


 西村 「質問しているのに何が無礼だ。

     君の言うことが無礼だ。

     国際情勢の見通しについて

    (中略)

     翻訳した言葉を述べずに、

     日本の総理大臣として答弁しなさいということが

     何が無礼だ。

     答弁できないのか、君は……。」


 吉田 [バカヤロー……


 西村 「何がバカヤローだ。バカヤローとは何事だ。

     これを取り消さない限りは、私はお聞きしない。

    (中略)

     取り消しなさい。

     私はきょうは静かに言説を聞いている。

     何を私の言うことに興奮する必要がある。」


〇吉田

 「……私の言葉は不穏当でありましたから、

  はっきり取り消します。」


〇西村

 「年七十過ぎて、一国の総理大臣たるものが

  取り消された上からは、私は追究しません。

  しかしながら

  意見が対立したからというて、

  議員をバカヤローとか、無礼だとか議員の発言に対して

  無礼だとかバカヤローとかと言うことは、

  東條内閣以上のフアツシヨ的思想があるからだ。

  静かに答弁しなさい。(以下略)」


フアツシヨ的思想とはファシズム思想のことで

議事録では

「無礼」は「――」、

「バカヤロー」は「―――――」と

発言取り消しにより伏字となっています。

バカヤロー解散

直後に吉田首相は発言を取り消し、

西村議員もそれを了承したものの、

「あの発言は問題だ!」と騒ぎ立てられ、

自由党非主流派の裏での画策もあり

右派社会党は「吉田首相懲罰動議」を提出・可決され

更に

内閣不信任案が提出・可決され

吉田内閣は、

衆議院を解散するか内閣の総辞職しかありません。


そこで

衆議院を解散することを選んだ場合は、

衆議院は解散して選挙が行われますから

今一度返り咲くため解散総選挙に打って出ようと

1953年(昭和28年)3月14日

衆議院が解散することになり

これが「バカヤロー解散」と呼ばれるもので

4月19日に

第26回衆議院議員総選挙が行われました。

バカヤロー解散の要因

吉田首相と西村議員の関係は

以前から気の合う間柄ではなかったことや

吉田内閣の右腕であった

通産大臣の池田勇人(いけだ はやと)が

「中小企業の一部倒産もやむを得ない」

「貧乏人は麦を食え」など、

マスコミに発言を歪曲されて

池田大臣自身の発言のように伝わってしまい

辞任に追い込まれた要因があります。


窮地に追い込まれていた吉田首相が、

西村議員の執拗な質問に興奮してしまい

つい発言してしまったハプニングと言えます。

バカの語源

「バカ」を「馬」と「鹿」で表している明確な根拠や、

「バカ」を「馬鹿」と書く理由で有力な説はわからないようですが

一応、説をご紹介しておきます。


1.古代インドの梵語(サンスクリット語)で

 「痴、愚か」を意味する

 「baka」「moha」を漢字で書き写すと

 「漠迦(ばくか)」

 「募何(ぼか)」というと読みが転じた説。


2.中国の

 「指鹿為馬(しかをさしてうまとなす)」の故事説では

  宮中の権力をふるう宦官が

  皇帝に「鹿」を「馬である」と言って献じ

  皇帝は「これは鹿ではないのか」と尋ねますが

  宦官を恐れる群臣は「馬です」と言わざるを得ない状況下で

  強い者の意見に従って、「白でも黒」というような

 「本当ではないことをいう」

  常識からはずれ矛盾した愚かさのことを指して

 「馬鹿」と言うようになった説。


  しかし、中国で起きた出来事であり

  漢文では「馬鹿(ばろく)」と読み

 「馬鹿(ばか)」と読むには無理があるようです。



 上記の1や2も含め 

 「馬鹿」という表記は「当て字」と考えられます。


  学のない女・子供、破産した家族など  

 「馬鹿」の異表記として「母娘」「馬娘」「破家」などが

  鎌倉時代頃から「バカ」の「当て字」として存在します。


 「おろかな」「とんでもない」の意味や

 「蔑み(さげすみ)」など

  侮辱の対象として様々な当て字で使われたようです。


 「馬と鹿の区別がつかない者」を

 「馬鹿者」と呼ぶ意味合いになってしまったのかもしれません。


3.「若者(wakamono)」の「w音」が「b音」に転じて

 「馬鹿者(bakamono)」となったとする説。


4.破産するという意味の「破家」と「者」をくっつけて、

 「破産するほど愚かな者」というところから

 「馬鹿者」という言葉が生まれたとする説。


5.中国の白氏文集から生まれたとする説で

 「馬」という姓の富裕な一族が散財し、家が荒れ果て

  愚かな者を「馬家の者」と呼ぶようになり

 「馬家の者」から「馬鹿者」となったという説。


6.和語の「はかなし」には、

  あさはか、愚かであるという意味があり

 「はかなし」の「はか」が変化したという説。


  言語学者の金田一春彦(きんだいち はるひこ)は

  この説によるものとしています。


7.「ほうける」「ふうける」の「ぽけ」が

  なまったとする「ぽけ説」。


8.身の程知らず、差し出がましいなどのことを

  「おこがましい」といいますが

  本来は「をこがまし」で

  「馬鹿馬鹿しい」「愚かな」といった意味があり

  ばかげている、愚かな人たちを「をこ」と呼んでいたことから

  これがなまったとする説。

最後に

上記8番目の「をこがまし」に由来していますが

古代から

「烏滸者(ヲコノモノ)(オコノモノ)」と言われ

「愚か」「たわけ」を意味して使われていました。


南北朝時代(1336年~1392年)の

太平記で「馬鹿者(バカノモノ)」が初出しますが

物が散らかっている様子や乱暴なふるまいをする

「狼藉(ろうぜき)をはたらく者」の意味で使われていましたが

現在の「愚か」の意味を含む言葉ではありませんでした。


江戸時代になり

馬鹿が「愚か」の意味を含むようになり

烏滸(ヲコ)という言葉は用いられなくなります。


ちなみに

「馬鹿は風邪を引かない」のことわざの原義は

「鈍感なので風邪を引いても気付かない(自覚しない)ほど」という

人間の鈍感さを言ったもので

馬鹿な者が風邪を引かないという意味ではありません。


馬鹿と言うなら

体調管理が出来ないので風邪をひいてしまう・・・


馬鹿の基準はわかりませんが

一見バカそうに見える人ほど、ノーテンキで明るいのは、

苦労をしてきた人なのかもしれません。


馬鹿を連発してしまいましたが

最後までお読み頂きありがとうございました。

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