2月11日は【万歳三唱の日】 万歳(バンザイ)をするようになった理由とは?

公開日: : 行事

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2月11日は「万歳三唱の日」です。


万歳(バンザイ)は

祝いや喜びを込めて両手を挙げて唱えることですが

必ずしも

おめでたい場面だけで使われるものとは限らず

転じて、

お手上げの状態、物事に失敗することや、

どうにもならないことも指します。


2月11日に

初めて「万歳三唱」が実施されたことに因んで

制定された記念日です。


また、2月11日は

「建国記念の日」 で 「建国記念日」 ではありません。
 詳しくは ↓
◇建国記念の日


万歳の起源

「万歳」の語源的な起源となるのは

古く中国からもたらされた

「千秋万歳(せんしゅうばんぜい)」に由来するとされています。


寿命が非常に長い年月(千秋)が

一万年(万歳)も続くという意味で

「秋」も「歳」も同じ「年」の意味で使われ

千年も万年も長生きすることを願っていますが

一万年の万歳は

中国皇帝の寿命をあらわす言葉で

皇帝に対してのみ使われたもので

皇帝の永年の繁栄や長寿を祝った特別な言葉です。


そもそも、

「万歳」とは中国の皇帝を称える言葉であって

この「万歳」が日本に伝わり、

おめでたい場合や長久を祈る場合に転じたようです。



わが国では

日本書紀によると

461年頃、

雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)が狩りに出かけた際

「万歳(ヨロズヨ)」 と叫んだという古い記載があり

続日本紀では

788(延暦7)年

桓武天皇(かんむてんのう)が雨乞いに成功し

「万歳(バンゼイ)」と群臣たちが唱えたという記録があります。


日本でも、古くから使われていたようで

「ヨロヅヨ」 「ヨロヅトセ」 

「バンゼイ」 「マンザイ」 と、読んでいましたが

「万歳(バンザイ)」と発音して

「万歳三唱」を最初に行ったのは

明治時代の

1889(明治22)年、2月11日です。

万歳三唱の起源?

中国の歴史書「漢書(かんじょ)」の

「山呼萬歳声(やまはよぶ ばんぜいのこえ)」によると

前漢の時代の元封(げんぷう)元年(紀元前110年)の正月

皇帝が山に登りを山を祀り国家安泰を祈ったとき

同行の臣民一同が

皇帝を祝して「万歳(ばんぜい)」と大きく声を上げると

その歓呼の声が山にこだまし

「万歳 万歳 万々歳(ばんぜい ばんぜい ばんばんぜい)」と

聞こえたという故事があります。


万歳三唱と

繋がるルーツがあるのではないかと思うのですが・・・

大日本帝国憲法

1889(明治22)年、2月11日は

大日本帝国憲法が発布された日で

この時、

皇室典範(天皇に関する法律)も同時に発布されています。


日本が近代的国家の体制を確立するために

早急に必要だったのは法体系の近代化で

「近代国家の証」となる憲法の制定でした。


日本は憲法や議会を持たない「半文明国」とみなされ

諸外国から相手にされていなかったため

対等な外交関係を築くためにも

日本は「独立した近代国家・法治国家である」と

国家としてのシステムを整え

世界に認めてもらう必要があり

憲法発布式は

近代国家としての日本の位置を示す重要な機会でした。


大日本帝国憲法の発布は

実質上のアジア初の近代憲法として

立憲君主国家であると高く評価されます。


国民は憲法の内容はほとんど知らず

意味すら理解出来ないでいましたが

日本全国で憲法発布に沸き立ち

街には華やかな装飾がほどこされ、山車や仮装行列が繰り出し

お祭り騒ぎの一大イベントで祝ったといいます。

憲法発布前

憲法発布の数日前に遡り

1889年2月11日の「紀元節」という佳日を選んで

大日本帝国憲法を発布することになりました。


 紀元節:1873年、神武天皇が即位した日をもって紀元とし

     祝日と定められたが、1948年に廃止され

     1966年に「建国記念の日」として復活した。



憲法発布の式典後

天皇は青山練兵場(現:明治神宮外苑)へ行幸し

陸軍を観閲する観兵式(かんぺいしき)に臨まれることになり

陛下をご奉迎するにあたり

「ただ黙って黙礼だけではつまらない」と言うことで

近代日本の門出となるおめでたい日に

陛下に対し慶祝の発声をしたいと議題となりました。


なぜ祝福の言葉を考えようとなったのかと言うと

欧米では国王や大統領のパレードの際に

「ロング・リブ・ザ・キング(国王よ永遠/国王万歳)」

「ゴッド・セイブ・ザ・キング(神よ王を守りたまえ/陛下万歳)」

「ヴィヴ・ラ・フランス(フランス万歳)」

「ヴィヴァ・イタリア(イタリア万歳)」

などと

発声して讃える習慣があるのに対し

それまでの日本には一同で慶賀を発声する

統一された言葉がなかったからです。


文部省から「奉賀(ほうが)」という案が出ましたが

唱和がずれると「あほうが」と語呂が良くない事から却下となり

史料の編纂事業である

臨時編年史編纂掛(へんねんしへんさんがかり)という

現在の東京大学史料編纂所から

「万歳(バンゼイ・マンザイ)」の提案が出ますが

「バンゼイ」では冴えないし

「マンザイ」では漫才のようでで厳粛さがないと検討され

両音交えた「バンザイ」にしようと決まりました。


当日は

ほどよく3回

「万歳、万歳、万々歳

 (バンザイ、バンザイ、バンバンザイ)」と唱和し

「高揚感を高めるため両手をあげよう」となりましたが

「天皇陛下の御前で大声を発するなど不敬きわまりない」という

強い非難を押し切って実現させようとしました。

憲法発布当日

当日の2月11日

憲法発布式典後の青山練兵場行幸の際

東京帝国大学の教職員や学生、高等師範学校らによる

「万歳(バンザイ)」が高らかにあがると

馬車の馬が歓呼の声に驚いて立ち止まってしまい、

そのため二声目の「万歳」は小声となり、

三声目の「万々歳」は言えずじまいに終わってしまいました。


そのような事柄により

1889(明治22)年、2月11日のこの日が

初めて「万歳(バンザイ)」と発声した日であり

「万歳三唱」の日となりました。


結果的に、

万歳二唱となってしまいましたが

これを聞いていた他の観衆は、

「万歳」を3回歓呼したものと思い込み、

以後

「万々歳」は唱えられることなく

祝賀の歓呼は「万歳、万歳、万歳」の

万歳三唱が唱えられるようになりました。


当時

三声目の「万々歳」と唱和できていたら

現在でも万歳三唱となれば

「万歳、万歳、万々歳」となっていたかもしれません・・・

バンザイ考案者

文部省から「奉賀(ほうが)」という案が出てから

「万歳(バンザイ)」と決まるわけですが

「万歳(バンザイ)」と考案した人は2説あり、

帝国大学文学博士の外山正一(とやま まさかず)説と

帝国大学法科大学教授の和田垣謙三(わだがき けんぞう)説で

調べれどもなぜか?

どちらが正解なのか、わからないのです・・・

最後に、国会の万歳と作法

なぜ

国会の衆議院解散時に

失職に追い込まれた与党側が万歳かというと

1897(明治30)年からの慣例(伝統)で

以後、始まる選挙戦に向けて士気を高めるため

出陣式の万歳だともと言われています。


かつて

天皇が解散時その場に立ち会われたため

「天皇陛下万歳」という意味が込められていたとか

詔書への崇敬の意味や

内閣への降伏の意味があったり

いちばん無難なかけ声とかヤケッパチの絶叫とか言われ

または

一番早く万歳したり大きな声を張り上げて万歳すると

「次の選挙に勝つ」という縁起を担ぐ為などの諸説があり

万歳と言えるような状況でない方が

現実に大勢いらっしゃっると思いますが

どれも根拠のない話であります。


さて、万歳の作法ですが、

万歳をするときに、両手を上にあげたとき、

手のひらを前にする人がいますが

これでは「バンザイ」ではなく、「降参」になってしまいます。


万歳の発声とともに、同時に両腕を垂直に高々と挙げ

その際、

両手の指をまっすぐに伸ばし両手のひらを内側に向けましょう。

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